Endoscopy

日本人の死因第一位を占めるがんを防ぐために

早期発見・早期治療が何よりも重要です

がんによる最悪の事態を防ぐためには、いかに早期発見し、専門の病院で素早く治療に移ることができるかが肝心です。当院では胃・大腸の内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を得意としておりますので、ある程度の年齢になりましたら、自覚症状がなくても定期的な検査をお勧めしています。

がんを防ぐために

胃カメラで見つかる病気

  • 胃がん

    胃がん

    胃がんは、胃カメラ(上部内視鏡検査)で早期発見が期待できます。当院では大腸内視鏡検査にプラス10分で同時検査を行うことも可能です。

  • ピロリ菌

    ピロリ菌

    ピロリ菌による胃炎などが見つかった場合は、ピロリ菌除去をお勧めします。ピロリ菌があると、胃がんのリスクが高くなります。ピロリ菌は、飲み薬(抗菌薬)で治療することが可能です。

大腸カメラで見つかる病気

  • 大腸がん

    大腸がん

    大腸がんはその多くが重症化するまで自覚症状がありません。そのため、大腸がんのリスクが高まる年齢になりましたら、定期的に大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けていただくのがおすすめです。特に40代、50代以上の方には一度受けていただきたいです。

  • ポリープ

    ポリープ

    ポリープとは大腸内に発生する一種の「できもの」のようなものです。一部のポリープは放置しておくと大腸がんになるリスクがあります。大腸内視鏡検査中にポリープが見つかれば、形や大きさにもよりますがそのまま切除を行うことも可能です。

  • 炎症性腸疾患

    炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

    潰瘍性大腸炎、クローン病といった炎症性腸疾患は、比較的若い方にも見られる病気です。大腸内視鏡検査で病変を見つけることが可能です。

炎症性腸疾患

忙しいあなたへ
胃カメラ/大腸カメラを同時に受診

最近の大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では、患者さんが鎮静剤で眠っている間に検査をすることで、苦痛の軽減がめざせます。胃と大腸両方の内視鏡検査を一度に終わらせることも可能です。大腸カメラに胃カメラをプラスしても増える時間は10分程度。ほとんど体に負担をかけず、眠っている間に2つの検査を終わらせることができます。「同時検査は大変ではないか」と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、負担増はほとんどありませんので、むしろ多くの方に「同時検査をしたことで自分の健康状態がわかって良かった」と思ってもらえると思います。

忙しいあなたへ
  • 1.前日までの準備

    検査の日時を決め、検査の内容や検査日までの前準備について説明を受けます。当院では、便秘の患者さんには時間をかけて便が出やすい状況にすることで、下剤による負担軽減を図り、検査の1~2週間前から排便状況に合わせた薬を処方するといった工夫をしています。検査前日は検査食を食べ、夜は少量の下剤を服用。強い下剤を過剰に使うことなく、排便のコントロールを図った上で検査に向かう流れをつくります。

  • 2.検査当日

    検査当日、下剤は検査時間に合わせて自宅で服用。下剤服用後、当院までの移動に伴って体を動かすため、腸が活発に動くようになり便が出やすくなるメリットがあります。当院に到着後、便の状況を確認。どうしても出しきれていなかった場合は、少量のかん腸で対応し、腸内がきれいになっている状態が確認できた時点で検査室へ。鎮静剤の注入など検査の準備に入ります。検査のみの場合、時間は10分から15分。胃と大腸の内視鏡検査を同時に行う場合でも検査にかかる時間は30分程度であり、一度で両方の検査ができるメリットは大きいです。大腸を膨らませて観察しやすくするための送気には二酸化炭素を用いており、検査後の腹部の張りも少ないです。ポリープが見つかった場合、外来で安全に処置できると判断すればその場で切除。大きなポリープや危険を伴うと判断したケースでは専門の病院を紹介しています。

    検査の準備に 内視鏡検査
  • 3.検査後

    検査後は、麻酔から目覚めるまで院内で30分から1時間休憩を取ります。当院の場合、検査の際に電動式のストレッチャーを使用しているため、胃と大腸の内視鏡検査を同時に行う場合でも患者さん自身で方向転換する必要がありません。検査後の休憩もストレッチャーに乗ったままリカバリールームまで移動できるので、体の負担はほとんどなくゆっくりと休むことができます。

    休憩後、内視鏡の動画、画像を見ながら医師から説明を受けます。検査中、ポリープの切除を行ったり、生検を行ったりした場合は、検査日から約2週間後に改めて受診をお願いしています。結果の説明を受け、その後の治療が必要であれば方針や計画などを確認します。

    電動式ストレッチャー 医師から説明

費用について

胃カメラ(上部内視鏡検査)

3割負担 2割負担 1割負担
胃カメラ(観察のみ) 約5,500円 約3,750円 約2,000円
胃カメラ+病理組織検査 約9,000円 約6,000円 約3,000円

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

3割負担 2割負担 1割負担
大腸カメラ(観察のみ) 約7,000円 約4,750円 約2,500円
大腸カメラ+病理組織検査 約10,000円 約6,750円 約3,500円
大腸カメラ+ポリープ切除(1か所) 約20,000円 約13,500円 約7,000円
大腸カメラ+ポリープ切除(2か所) 約24,000円 約16,000円 約8,000円
大腸カメラ+ポリープ切除(3か所) 約27,000円 約18,000円 約9,000円

※上記は検査単体にかかる費用で、これ以外に診察料などもかかります。
仕様する薬剤や切除したポリープの数、大きさによって金額が異なることご了承ください。

また、当院は横浜市がん検診の実施医療機関です。横浜市にお住まいの人で所定の条件を満たしている方は検査を廉価で(大腸カメラの場合は無料)で受けられます。がん検診の対象かどうかは下記サイトをご確認ください。